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Posted by TI-DA at

2009年08月31日

TSUNAMI09アジア仕入の旅 4日目 その2

4日目
 あらかじめ初めに言っとくが、俺の切なる願いは簡単に打ち破られる事になる。(うすうす感付いてはいたが、この現実を中々受け止める事が出来ない) だがしかし、ラッキーなことに早朝に休憩で停まった村で、今まで乗っていた乗客達が大量にバスを降りていった。やっとの事、誰にも気兼ねなく普通の椅子に座る事が出来た。こんなに椅子の有難みを感じたのは生まれて始めてだ。もちろんリクライニングなんかする訳ないが、そんな事は問題じゃない。

 二人掛けの席で、お隣はモン族のおばちゃん。先におばちゃんが窓側に座っていたが、顔色が悪くなんだか体調が悪そうだ。
運転手も車体が軽くなったせいか、馬鹿みたいに飛ばしまくるので(ラオミュージックも音量UP!) 遂におばちゃんは堪らず持っていたビニール袋にゲロを吐いた~。車内にたちこめる香ばしい香り。その次の瞬間、ビニール袋を当たり前の様に窓からポイッ
! 香ばしい臭いに伝染した他の乗客達も、皆例外なく窓からポイっ!ペットボトルもポイっ!誰も悪びれる様子はなく、キョトンとしている。これは前から気になっていた事だが、現在先進国で流行っている ECO という観念がまったく無く逆に新鮮だったりする。窓から道のヘリを良く見てみると、そんなポイされたビニール袋達が無数に連なって捨ててある。多分中身は鳥とか野生動物が処理するのだろうけど、ビニール袋はいつまでもそこに残っている。

 改めて窓の外に目をやると、1年前に来た時よりもはげ山がどっかのおやじの様に進行している。これも先進国が(特に日本と聞く)バンバン買い上げている結果だろう。余計なお世話かも知れないが、日本や他の先進国の様に取り返しのつかない事になる前に、何とかならないものかの~と勝手に心配してしまう。少し残念だった・・・



 さてさてよーやくS村まで100KMという文字が道の横に石に書かれてでてきた。それは1KMごとに、後99KM,後98KMとカウントダウンが始まっている。やっと終りが見えて来たのだ。でもこれがまた長~く感じる。俺が予想してた時間はものの見事にとっくに過ぎてしまっている。27KM地点でいきなりバスが止まった。こんな所でまた故障だ!ここでまた約1時間のロス。


「あ~幾らなんでもバスに乗りすぎだ!日が傾いて来ちゃったぞ!もう着かなくていい!俺は一生バスの中で暮らす!いい加減にしろー!」 最後の方は完全に頭がおかしくなっていた。

 そんなこんなでやっとS村の入口の看板が見えた時は、喜びよりもあしたのジョーの最終回の様にまっ白に燃え尽きてボー然とし全然嬉しくない。時計に目をやると夕方の4時。約21時間バスに乗っていた事になる。何が16時間で着くだー!5時間もオーバーしてんじゃねーか!!!!!!誰でもいいからコブラツイストをかけたくなったが、そんな気力はもう既に残ってはいない。

 よーやくS村バスステーションに着き、屋根から荷物を降ろしてもらう。普通ここでtuktukなんかが迎えにきて、客の取り合いでビートルズ来日公演状態になるが、ここは観光向けの場所では無いのでだーれもいない。しかも何故かこのバスステーション、山のてっぺんにある為、村の中心までかなりの距離を歩かなければならない。




 仕方なく一人でトボトボ歩きはじめ、下り坂なので比較的楽ではあるが、長時間歩いてないためか膝がガクガクして笑っちゃっている。坂の途中にも各家が点在し、庭先ではオバーと孫が何やら仕事をしている。俺を見て始めは警戒していたが、挨拶をするといい笑顔で返してくれた。つーか良く見るとtuktukあるじゃん!交渉してみたが、首を横に振るばかりでまるっきり商売っ気がない。




 村の中心辺りのゲストハウスに宿をとり、この日は久し振りのベットで死ぬほど寝まくった。

 

 

   
タグ :ラオス


Posted by ragmass at 17:46Comments(0)仕入の旅

2009年08月26日

tsunamiオリジナル



第何弾??tsunamiオリジナル商品ぞくぞくはいってきましたよ~
いつもすぐ売れちゃうオリジナルもの。
生地も民族ものをぜいたくに使ってます。


シンの生地を使ったクライミングポーチも完売。
また作りますので、ちょっと待っててくださいね~晴れ
さてさて、早いもんがちですョー
  
タグ :手作り


Posted by ragmass at 19:02Comments(2)おすすめ!

2009年08月21日

TSUNAMI09アジア仕入の旅 4日目

4日目~まだバスの中 
 あまりにも暑すぎて目を覚ました。外はまだ真っ暗闇だ。寒さ対策の為、着こんでいたジャケットの下は汗でびちょびちょになっていた。ジャケットを脱ぎたくても体が動かない。水を飲みたくてもカバンに手が届かない。今現在、どこを走っているのか、何時頃なのかさえもわからない。まるでこのまま終わる事の無い宇宙の旅をしている様な錯覚さえした。相変わらず俺は人間パズルの中にがっちりと挟まっている。

 それから、2時間位走った所で朝焼けが見えてきた。それとほぼ同時に朝飯&ブレークタイムでとある村にバスは停まった。例のごとくバスからぞろぞろとたくさんの人が降りていく。パズルから解放されたのはいいが、服が汗で濡れているので物凄く寒い!食欲なんか全然湧かなかったが、すぐに適当な食道に飛び込み温かいヌードルスープを頼んだ。


ラオスの定番、ヌードルスープ(米麺&鳥だし)とカオニャオ(もち米)のセット。俺はこのセットが大好きだが、ラオスに来てからこればっか食ってるのでいい加減ウンザリしてきた。と言うよりもこう言っちゃなんだが、まともに食えそうな物が都市部以外だとこれしか見当たらないのだ。ラオス人の皆さんもこればっか食っている。だが、こういう時こそ無理してでも飯をかきこまなくてはいけない。引いた途端にたいがい病気にかかりやすくなる。これはあくまでも自論だが。

 時計を見ると朝の7時。バスに乗ってから12時間は経っている。全部で16時間だから、あと4時間で着くという事か。念のため外で一服していた運転手に訊いてみた。この運転手もずっと一人で運転している。目が異常にぎらついているので、多分シラフじゃないのだろう。「あと、どの位でつくの?」 う~ん?と言いながら彼は自分の腕時計を見ている。そして彼が指差した時計の数字は 4 。 え!?あと4時間て事?それとも4時って事?俺はあせりながら問い直したが、運転手は何を言ってるのかわからないといった感じで首を横に振り行ってしまった。あー神様!どうかあと4時間って事でお願いします!!!俺は心の底から本気で祈った。こういう時だけ・・・




   

Posted by ragmass at 19:31Comments(0)ラオス

2009年08月11日

暑いですね、市に行きませんか。

きとねいち、場所が変わってパワーアップ。
今回ももちtsunamiも参戦しますよ!


ひとつ注意!
今回、場所かわるんですよー
だので、前回までの場所で迷子にならないようにね~
あと、夜市だので、こどもちゃん迷子注意!
マイバッグ、お皿、レジャーシートに、虫よけ。
あとはいくぞ!って心意気!
お待ちしてますよーあしあとピンク
BY.ナミ
  
タグ :きとねいち


Posted by ragmass at 14:03Comments(0)お知らせ

2009年08月07日

R.A.G.S LIVE 情報

 8/8(土)浦添グルーブにて R.A.G.S ライブします!

出演

SMALLAXE

DISORGANIZED QUEST

R.A.G.S

INFOREST


夜の9時~ 500円  


Posted by ragmass at 16:55Comments(0)イベント

2009年08月05日

Tシャツと雨と、

まいど、tsunamiナミです。
暑い日が続きますが。。。
汗たらだらですね。ながしましょう!いい汗!
そんなとき涼しいTシャツはいかがでしょうか。


sureのTシャツ&タンクトップ。メンズ&レディース。
かたち、ボディのバランスがなかなかにステキな
このアイテムたちは、デザイン、色もGoodGOOD


いい具合シュリンクしわ加工で
ところドコロ、刺繍が入ってたりと
新品だけど、ユーズド感があって芸が細かい!
後ろすがたも、忘れずに。


カラフルなのから、落ち着いた色合いまで。
。。。レディスはパステルカラーあり。オンナノコですもの。
手触りばつぐんにいいです!
cotton100%って書いてあるけど、
レーヨン入ってそう。とても柔らかいです。
めんづ、れでぃす、ペアでいかが?


あとは、サングラスできまり!
ぺ あ でいかが?
はて、ふと外見たら雨!


ぎゃーだれかあそびにきてくださーい雨宿りがてら、着換え、ありますよピカピカ
  


Posted by ragmass at 17:43Comments(0)おすすめ!

2009年08月01日

TSUNAMI09アジア仕入の旅 3日目その2

 ミッドナイトぎゅう詰め暴走バスの旅 2

 約3時間後、一人の乗客がある村で降りた。出入り口はパンパンなので窓から飛び降りていた。たった一人降りただけで、ちょっとだけ足が動かせるぐらいのスペースが出来た。おおよそだが、50人乗りのバスに屋根の上もいれて100~120人位は乗っていたんじゃないだろうか?インドより過酷だ。

 なーるほど!みんな終点まで行くわけじゃない。これからどんどん降りて行くんだ、とその時一筋の光が見えた。みんな必死だ。絶対に座る事が出来ない、狭い乗車口のステップに立っている人よりはましだろうと、自分に言い聞かせた。それからも少しづつ降りる人がいて、若干すいてきたように思えた。やっと手を動かせる余裕が出来たので水を飲む事もできた。「なーんだ!最初思ったより楽勝じゃん!いくらなんでもこの状態で16時間はないわな!うん!うん!」と、またしても余裕をぶっこていた。

 途中、夜中の12時頃だろうか、夜食&休憩でちょっと大きな村にバスは停まった。どうやらこの村は道の分岐点になっているらしく、ここで降りる人も多そうだ。そのバスからこれでもかと言う位乗客が出てくる。山羊たちもここで降ろされていた。少ない資源をみんなでちょっとづつ分ける、と言う「社会主義国」の現状が見えた。最近、日本政府はODAでラオスに武道館を建設したらしいが、今、ラオス人に必要なのは、鉄道とかバスをもっと増やすとかの移動手段だ!



 適当に飯を済ませ、一服してバスに戻るとさっきと状況が変わっている。まず知らない顔の人が増えていて、俺のその米俵の隅っこのマイシートにアカ族のおばちゃんが座っている。俺が座っていたとアピールしても逆切れしてどこうとしてくれない。必死だ・・・・俺は仕方なく運転席の横にある出っ張ったエンジンのカバーの上(結構特等席)に座った。座席以外には指定席の観念がないと思ったのだ。すると、後から俺の座っているエンジンカバーの元席主が帰ってきて、俺に睨みをきかせて来た。隣に座っている奴がそいつの友達らしく、一緒になって文句を言ってきやがった。何を言ってるのか分からないが、ひるむ事無くこっちも睨み返すと、あっさり目を背けてくれた。何だかエンジンカバー上の取り合いで、この先いがみ合うなんてばかばかしくなり席を譲ったら、「当たり前だろ!」ぐらいな態度だった。必死だ・・・・

 今や米俵のマイシートが占領状態にあるので、どこにも居場所がない流浪の民になってしまった。なんせ外国人は俺一人しかいないので、遠慮しろと言う事なのか?その間にも人が続々とバスに乗り込んでくる。気が付けば、今までよりも人がさらに増えている。さっき生まれたばかりの余裕は、また絶望に変わり、こんなに人がいるのに激しく孤独感に包まれた。

 どうしたらいいんだと戸惑っている内に、バスは出発。大きく揺れるバスの中、少しだけ俺が座っていたマイシートの隣に隙間が出来た。間髪入れず俺はそこに飛び込みケツをねじ込んだ。遠慮なんかしていられない!誰もが自分さえ良けりゃいい極限状態だった。普段、あんなにやさしく親切なラオス人でさえ究極の状況にさらされると、人は変わるということを痛感させられた。

 やっと勝ち取った新しいマイシートは、ケツ半分が米俵、もう半分が座席のステップという、なんとも微妙な席だが、これがまたいい感じの水平になっていて、前よりも腰が楽かもしれない。が、また人間パズルにハマってしまい、首から上しか動かなくなってしまった。つーか、さっきから俺の足をアカ族のおばちゃんがふんづけているが、今更注意するのもヤボな感じになってしまっていた。

 ふと気が付くと、さっきまで運転手の隣に座っていた若い女の子が、一人狭い乗車口のステップに突っ立って取り残されている。その女の子の席には既におっさんが座っていて、俺に文句を言ってきた連中が何やらそのおっさんに言っているが、おっさんはがん無視。連中と女の子はどうやら友達らしが、連中も席を譲ろうとはしない。なんせ譲ってしまったら、自分が何時間も立ちっぱなしになるのだ。かわいそうだなーと思っても、都合が悪けりゃ人は見て見ぬふりをする。俺は自分に問い始めた。もう一人の自分が出てきて、「お前、いつもは人にえらそうな事バンドで唄ったりしてるけど、こういう時には何も出来ないのか?お前は今、外国人一人でいわば日本代表だろ?女子供を守れなくてどーする?見せたれや!大和魂!!!」俺は立ち上がり、その子に座るようにうながした。周りのみんなはびっくりしている。女の子も戸惑いながらも嬉しそうだ。俺に文句を言った連中もハッとした顔でこっちを見ている。(やった!やってやった!こいつらの面子もまる潰れだ!どうだこれが日本人だ!) だが次の瞬間、女の子から出た言葉は「コ、コープンカー!」完全に俺の事をタイ人だと思っている・・・・まーいい、何人だって!こんな席だが座ってくれ!!!俺はこれから夜中10時間以上立ちっぱなしで行く事を覚悟した。かなりのやせ我慢だが。

 それから小一時間走った所で、いきなりバスが止まった。故障だ。直すのに時間が掛かるらしく皆外に出始めた。バスから降りると標高が高いのだろうか?息が白くなるくらい寒い。辺りは真っ暗闇の山の中。木々の隙間から星の数が半端なく見える。寒すぎて一人のおじさんが焚き火を始めたが、湿気と空気が薄いのか、なかなか火が着かない。俺も手伝うが難しい。連中も参加してきた。何だかんだで30分後、やっと火が着いた。皆、喜び暖を分かち合った。なんだかいい感じだ!バスの中とは大違い。その時、連中が話しかけてきた。何を言ってるのか解らないが、何やら謝っているのは解った。外に出て冷静になったのだろうか?

 やっとバスのエンジンがかかった。相変わらず下品なクラクションで俺達を呼んでいる。今や俺の席は乗車口のステップなので、皆が乗り込むのを待っていた。すると連中がやって来て、俺に座れと言う。女には自分が席を譲ると言っているみたいだ。そーかそーか!それがいい!自分の国の女は自分で守ったほうがいい! 俺はそいつの言葉に甘んじたが、また米俵の人間パズルに戻された。

 真っ暗闇の中ラオミュージックガンガンのバスは、まだまだS村には程遠い。標高の高い所を通るので、かなりの寒さを予想したが、人間パズルのお陰で汗をかく位ぽかぽかだ。何だか眠くなって来た。まるで親犬の腹の下で子犬たちが重なり合いながら寝ているような安堵感に襲われ、そのまま気絶した・・・・・・








 
  


Posted by ragmass at 01:15Comments(1)仕入の旅