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2010年09月04日

TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

朝、犬の鳴き声と表の通りをほうきで掃く音で目が覚めた。

例の如く、「あれ!?ここどこだ?」状態で一瞬血の気が下がった。

昨日の夜は、やっと長時間に及ぶバスから解放されトランス状態になり
同乗していた、フランス人カップルと一緒に俺の常宿に転がり込んで祝杯をあげ
そのまま、気絶したらしい....

バンコクから陸路で、ここ世界遺産の街に一気に北上するのは、やっぱりとてつもなく長すぎるが、
なんだか街を見渡しても、昔の様な旅の終着点的な感じは無くなってきている感じがする。
道は綺麗に整備され、コンビニこそないが誰でも来られる観光地に変わってしまった。

だが、そんな事で浸ってる場合ではなかった。早速、今日から車をチャーターし周辺の少数民族の村へ
行かなければいけない。とにかく、朝飯食ってレッツラゴーだ!

通りに出てみると、客待ちをしているタクシーの運ちゃんたちが、朝から暇そうにゴロゴロしていた。
次から次へと声をかけられるが、ここが一番大事な所で、なるたけ誠実そうな運転手を探さなければならない。なんてたって、今日一日一緒に行動を共にするからだ。

その中に、かなり気配が怪しげな運ちゃんが声をかけて来た。何のヘンテツも無い、小柄なおじさんだが、何故だか気になり話をしてみる事に。
TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

料金は他の人よりちょいと高いが、何よりもこっちが言っている村を把握してるのが安心なので、この運ちゃんに決定!すぐさまシートがビリビリに破れた助手席に乗り込み、ここから片道約2時間のヤオ族の村へ。

アスファルトの道を1時間ひた走り、そこから凸凹の林道を1時間登っていき、いきなり山の中で車は止まった。ここからは山道を歩いて行く。運ちゃんはここで待っていると言ってるので、ちゃんと待つように念を押し、一人で歩いて行く事に。

どこからか犬の鳴き声が聞こえ、焚き火の臭いがしてきた。やっと村に着いたようだ。
TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅


村に入って行くと、子供達が大勢寄って来た。ここで俺はピエロの様に振る舞い、とにかく笑いをとる事に専念する。そうする事で大人達の目から警戒心が少しづつ薄れていくのだ。馬鹿なにーちゃん来ちゃったな~と思ってくれればそれでいい。

そんなこんなで大変良い仕入れも出来たし、本当はここで一泊しようと思ったが、下で運ちゃんが待ってるのを思い出した。仕方がないので、今日の所は後ろ髪を引かれながら帰る事にしたが、また絶対に来ようと思う。
TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅


ちなみに、今回仕入れたヤオ族パンツの刺繍には一つ一つ意味があり、ヤオ族の想いが一針一針縫いつけられてます。自分もまだまだ全部は理解出来ていませんが、ただ単に右から左に物を動かすのではなく、社会の隅っこの方で立派に生きている少数民族の想いも一緒に、皆さまの手元に届けられたらこれ幸いと思います。




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Posted by ragmass at 21:32│Comments(0)仕入の旅
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